10月1日 ランサーエボリューション 10が発売になりました。すでに各モーターショーでエクステリアについては公開されており、内容なども発表されていたので、特別な衝撃や感動はありませんね。けして三菱自動車が嫌いではなく、反対に好きな方ですが、冷静な目で、車両評価をしてみました。正直エクステリア(外観)以外新しい部分がほとんど無く、唯一SSTなるツーペダルミッションがどの国産車よりも新しく感じました。しかし、従来のAYC、ACDなどの他社には無い独自技術ではなく、すでにヨーロッパの各メーカーが採用しているお下がりであることは歪めません。
平成8年に発表されたエボリューション4からの進化は、その後のエボ7にACDが加わっただけで、同じ平成8年に発売されたギャラン&レグナムでAYCとACD、TRCを複合制御は行っていました。ACDとの組み合わせを10年かけて完成させただけで、、、本来の三菱自動車が持っている技術は、こんなものではないはずです。もっとわくわくするような、技術を製品化してほしいと思うのは、私だけでしょうか?先行技術開発車両を毎回東京モーターショウで発表してた頃は、とても車の技術とは思えないほどの未来技術を実現していました。中でも驚く技術として、イルカと同様の超音波を発生し、空気抵抗を減らす、しかも、車の一番空気抵抗値が大きくなる、下面部分に空気抵抗となる音波を同調させる画期的な技術を平成8年の段階で発表していました。
これはF1などでも利用していない技術でした。某大手自動車メーカーがマスコミ、世論や政治を使いバッシングし、三菱自動車の企業力を衰退させ、やっと復興の兆しが見えてきた現時点では、やむなしなのでしょうか?時速300kmを巡航可能な10kmものテストコースを北海道十勝につくり、そのテストコースで鍛え抜かれた自動車が早く見たい。セダンでかつ低速で戦うラリー用の自動車ではなく、かつて40年前に、可変エアロシステムを搭載し、2バルブDOHCではなく4バルブDOCHを搭載したギャランGTO、世界でも珍しい、フェラーリのようなデザインでありながらフルタイム4WDとV6ツインターボを搭載したGTOなど 世界中探しても10年は先を行っていた三菱自動車の技術力の粋を集めたスーパースポーツがまた見たい。