GM株救済でスバルからトヨタ86が生まれ、メキシコ、北米工場出資でマツダと協業やxEVで電動化までも協業。そこにVWに痛い目な2倍返しされたスズキ自動車とトヨタが海外事業で様々な協業展開を開始すると発表された。
同じ国籍同士が互いにメリットある協業は日本にとって非常に喜ばしい事だ。
どこぞの買収だのと言う飲み込むような協業ではなく、互いに得意とするもので補う形で反映する関係は聞いていて喜ばしい。
スズキは何と!マツダが先に行ったTHS2の技術を受けると同様な提携、さらに欧州向けの車両に搭載される新型エンジン、恐らく直噴ガソリン技術だと思うトヨタグループのデンソーとの共同開発など
さらに完成車両のトヨタへのOEM供給など、互いに無理のない協業発表だ。
スズキはすでに自社でハイブリッド技術を独自保有しているが、さすがに熟成されたストロングハイブリッドシステムをトヨタ様から供給を受ける選択を選んだわけだ。
そこには、海外、特に欧州での排気ガス規制や燃費規制がより厳しくなることに対処せざるえない事情があり、軽ではNO1とされるスズキも生き残る上では、世界市場で稼げるようにならなければならず、VWでさえ欲しがったBセグクラスのコストと生産技術はトヨタ様と言えどもスズキに一目置く特性をうまくコラボレーションしようとしているのだろう。
これで、トヨタは、マツダ、スズキ、そしてちょっと距離があるがスバルと国内メーカーが共に何らか共同体として機能し始めると言うことだ。それは日本の自動車産業に取って非常に良い事に感じる。
トヨタと言う完成車両メーカーと言う顔と、巨大なサプライヤーとしての顔での協業は、現在まで築き上げた壊れない?信頼ある物作りが他メーカーにも派生し、それが日本車はいいと言うイメージに繋がる。
トヨタが単なる自動車メーカーからライバルメーカーでありながらも助け協業し業界を牽引する本当のNO1メーカーと言う証ではないだろうか?
トヨタ社内でも、ライバルだった他メーカーの現場の努力を垣間見ることで奮起する等の大きな影響が期待できる。章男社長はあの米国でのリコール会見での苦しい場面でもご自慢な車両発表でも、この業務提携での記者会見でも持ち前のキャラで登場し歴代のトヨタ社長の中でもアグレッシブルな社長だ。
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