巷でSKYACTIV-D 1.8が国内販売思わしくないCX−3に追加で登場?との噂があるが、現実的にあり得ないのでは?と思う。
仮に1800cc版を用意するとするならば、ベースはSH-VPTS(2.2D)から一気筒辺り100ccの減量?する方向しかない。
しかし、フルモデルチェンジ時の設計当初からそれを見越した開発を行っているとは到底思えない。
さすがに、Bセグ用シャシーにBセグ用エンジンなら可能であるがBセグ用にC/Dセグエンジンを押し込むと重量バランスをはじめ、トランスミッションやや駆動系、サス等、全部入れ替えとなる。
ただ、追加で2000ccNAを押し込んでいることから、不可能ではないとも言える。
ん〜。
ボア86mmとストローク94.2mmからストロークを90mm〜88mm辺りに収めると可能な感じであるが、ベース1500ccの82.5mmから90mm前後へとアップしてもこのS5−Dエンジン強度的に大丈夫だろうか?
戦略的に1800cc排気量のエンジンの必要性が不明だ。
CX−3にNA2000ccがあるように、ガソリン2000cc並みの出力が1500ccディーゼルエンジンで間に合っている。
問題は、リコールとなっているコンパクトカー利用者の短距離利用にディーゼルエンジンそのものが適していない点であり、戦略的価格で出したデミオ・ディーゼルは、競合群がるBセグ・コンパクトでそれが無かったら競争に残れない。Bセグで1800ccと言う排気量ではパワーを余してしまう。
ホンダ・ヴェゼルと比較して、CX−3は残念な所は空間であり、外観上ワンクラス下に見えてしまう点であり、価格的にも限りなくデミオの車高アップ版にも関わらず、使用しているユニットがデミオよりもワンクラス上である故に、価格が割高だ。
そこが、Bセグベースが消滅している三菱自の裏ワザ?でアウトランダーベースで作った廉価版ASXは、ボディーサイズの割に重量が大きい。
ヴェゼルのようにBセグベースでCセグクロスオーバーに見え、そこそこな出来ではない。
デミオの上級?(ベリーサ後継)な、はずのCX−3はボンネット長を強調した上級モデルデザインだけでは、ヴェゼルのような誤魔化しが効いていない。
その大きな点は全長や全幅ではなく、ホイルベース長にある。ヴェゼルはフィットを犠牲?にしてまでも80mmホイルベース長を長くし、元ベースとは別物と思えるほど立派な体格なのだ。
80mmも長く取れると言うことは、フィットも本来80mm長いホイルベースでも耐えられるシャシーベースであり、その分重いはず。
しかしCX−3はあくまでも、Bセグで最適な強度で設計されており、おそらく80mmも長く出来るように設計されていないはず。(FFオンリーなら可能?)
次期デミオ・フルモデル改変では当然、その方向で設計すると思われるが、、、。
現時点で比熱有利なプラス300cc排気量アップを実施するだけ、開発資源や技術者の余裕があるとは思えない点からも、1800cc化への開発検討は進めていると思われるが、単に起爆剤?的に投入するとは到底思えないのだ。
数を売る車種でもなく、アクセラと共食いしてまで、それと遜色ないサイズのデミオスケールアップするような雰囲気(設計)をしているとは思えない。
ホンダは、初代フリードが思いのほか大当たりした(国内だけ)、そこで、クロスオーバー(ヴェゼル)もフィット中心寄りの設計ではフルモデルチェンジに耐えられない事から、ベースからCセグに迫る大きさを可能とした設計と思われる。
さらにフィットはワンモーションデザインに対してデミオは違う。その点もイメージ的にワンモーションデザインからヴェゼルのスタンダードなクーペフォルムで車格が別に見える点も見逃せない。
CX−3の祖先となるベリーサはボックス系のバン形状の角を丸くしたデザイン。ここからコドウデザイン化を進めた形状であり、CX−3はスカイアクティブプロジェクトの数少ない悪い歪?例となった感がある。CXシリーズの先駆者となったCX−7と同様に、売れ行次第で暫く欠番となりそうな雰囲気だ。復活があるとするならば、トヨタ様とジョイントベンチャー企業を立ち上げた北米工場で量産すると思わる小型SUV???ここにヒントがあるかも知れない。
ただ、北米はVWディーゼル不正事件と言うかなりリスキーなディーゼルエンジン問題があり、当面はリスクある小排気量ディーゼル投入出来ないと想像する。