まぁ私個人的に何故?GT−Rが嫌いなのか?そして、どうすれば好きになれるか?
実際にGT−Rに対する思い?を暴露(笑)しましょう。
そもそも、走っていておもしろくない。速いのだけど歴代のGT−Rどれも、速いだけって感じである。
RB26エンジンやR32開発記となる書物を読んで、その開発秘話などから尊敬するエンジニアである林義正先生を知り、林先生は素晴らしい天才技術者。
その超人と思える林先生が作られた旧プリンスDNAであるGT−R。
確かにすばらしいエンジン。
ただ、GT−Rは、築くべき自動車としてのブランド方向が間違っていると思う。
富士重のアテーサを入れ、パートタイム4WDを得て、グループAで勝つ車としての宿命の2600ccエンジンとした。そう、レースに勝つために開発された車両であり、世界中の自動車ファン向けに、自動車としての完成度を上げた物としては設計されていなかった。
プリンス時代から常にポルシェを意識していても、ポルシェのような輝き=ブランドがない。
同じレースで勝ち、そしてスーパーカーとして憧れる。その作りには至っていない。
ただ単に、信号グランプリや草の根ドラッグレースで、カー用品やらチューンパーツでハイパワー。
ドノーマルなR32は、同時のアルトワークスのノーマルと比較し、時速80km/hまではアルトの方が早かった。
しかし、キットカーのように、設計上500馬力オーバーな過給を与えられるエンジンだった故、意図も簡単にドラッグマシーンと化し、自動車の所有欲も、何故GT−R?と聞いても、早いから、、、。程度。
ポルシェやフェラーリにある、オーラが、GT−Rには違うベクトルにある。
米国で、想像できないほどの大改造マシン=ドラッグレースで御似合いな、マッチョカーなのだ。
トリプルプレートを入れたクラッチで、ガチガチなサス、そんな車でデートなどしたくはないだろう。
走り屋?と言えども、自動車の使い方は様々なシーンがある。
同じ1000万円な車両でも、ポルシェ等とは価値感が違う。
GT−RがR32で車重1400kg程度で済んだのも、しっかりグローバルカーとして、世界の安全基準を満たした車両と設計されれば1800kgとデブだ。確かに2秒台で0−100km/hを加速できる。ん〜。今の時代、だから?と言う話でしかない。
そして、脳震盪起こしたような加速は、乗り物と言うよりもどこかのテーマパークのアトラクションに近い。
1度経験したら十分で、それを毎日足として乗りたいとは思えない。
さらに、エゴイスト?なるグレードモデルも、まさにバブル期に居たサイドバッグ持った不動産屋のおっさんが好みそうな内装。
まぁそれがいいと思う人には、良いのであろう。個人の趣味趣向で自由なのだから、、、。
ただ、非力でも走る楽しさを教えてくれる車はマツダのロードスターだ。
オープンエアーとコントロールする楽しさや気持ちいい加速とはこの程度でも出来ると言い衝撃があった。
馬力やねじ伏せる走りよりも、意のままに操れる感=馬力が足りないなりにも腕で早くも走れる。
それがいい車に感じる。安全でかつ快適。そこから大分逸脱している車両と思うのがGT−Rである。
我が物顔でぶっ飛ばす。1980年後半から1990年前半ならそんな車で溢れていたが、2000年を超え2009年のリーマンショック以降、だれもそんな走りなどしない。エネルギーや環境を考えなければならなくなり、必要以上に速度を上げて走るなどの価値が無くなっている。
その時代錯誤な乗り物であるから下品な車と思えるのだ。
そして、相変わらずなNISMO.
昔のNISMOショップ?(デーラー?)は、どこか怪しい団体?に、加入するような覚悟でなければ、ショップそのものにも入りにくい異様な雰囲気が漂っていた。
怖い〜。御兄さんがたむろしていて、近寄りがたい雰囲気しか記憶に無い。
しかも、ちょうど現年齢60歳前半くらいの御兄さんが中心的な年齢層だった。
地元の暴走族の方々が愛用していたのも箱スカやらスカイラインが多く、そのイメージは宜しくなかった。
レクサスや新マツダ店舗など、そのデーラーに入る別な意味での敷居の高さと相反する敷居が当時あった。
所得に余裕があるユーザーなら、輩が群がるショップに行くよりも、おもてなしがあるデーラー店に行きたい。
その点でもやはり下品なのだ。体裁?的に、同じ1000万円せるユーザーがどちらを選ぶか?確率的にもわかる。メカとしても、V6ツインターボ+4WDが珍しい訳でもなく、ただ単にタガが外れた仕様にしか見えない。
非力であろうが燃費と走りを両立しようと必死に開発続けるマツダに対して、この10年、三菱重工製中空バルブ投入等でパワーアップしても、自動車界をアッと言わせる新たなテクノロジーも見えない。
だから単に速いだけな走りが下品な車両としか思えないのである。
マクラーレンに搭載しているV8エンジンの礎は、林先生のVHらしい。
ならば、同様にあの幻となったMID4を作ればいい。GT−Rのような物ではなく。
1000万円超えの車両なら2000万円しようが3000万円しようがそう変わらない。
どこかGT−Rの改造でたんまり儲けたショップに踊らされていつまでも亡霊にしがみついたような車両はEVを推し進めようとしているメーカーのコンセプトに相反するフラッグシップカーではないか?
その統一性のない企業体質が説得力の欠ける日産の姿に思える。