紙一重。
まさに、それがレースなのだ。
確実にチームの雰囲気もメーカーの意地で臨んだトヨタ様。
アキオ社長も眠れぬ悪夢を目の当たりしたに違いない。
可能であれば自分がハンドルを握りたいとも思ったに違いないのだ。
間違いなくカムイは速かった。
コースレコードを刻めるだけの神がかりな速さだ。
それほどノッテいるドライバーが居ながらも、勝利の女神はアジアの巨大メーカーには、微笑まなかったのだ。
F1もしかり、あれだけの資本と投じても、あざ笑うかのような結果である。
ん〜。
悔しいに違いない。
あと3分の悪夢もまさに酷い結果であるが、わずか10時間程度で全滅と言う結果も悲惨である。
八百万の神々が宿る日本の神々はさすがフランス・ルマンまで出張出来なかったのだろうか?
トヨタもVWグループであるポルシェのような、アイデンティティーが全く異なるスポーツカー専門のメーカーを作ることは出来ないのだろうか?
レクサスも中途半端な共用をしているブランドでしかなく、企業として完全に分離し、マツダや富士重との関係のようなスーパーカーメーカーをそろそろ作るべき時期なのかもしれない。
やはり、ポルシェの底力を見せつけられた。
このままでは、ダメだ。
GAZOOレーシングもまだまだ、学校の課外クラブのような存在でしかない。
基本ベースがいかに安く儲ける為の設計を主体としたトヨタ車からは、限り無く芸術に近い工業作品は生まれにくい。その点では、マツダは、その一部をあのルマン優勝と言う事実からDNAとして受け継がれ、ヨーロッパ人ですらまともに物に出来なかったロータリーエンジンを使い、その技術力と魂が現スカイアクティブとなって達成している。ビジネスで本来価値の2割安で売っていても、本質を理解できるヨーロッパ人は一目置いている。
トヨタに今、足りないと思われるのは、同じ会社と同じ社風では、マツダの社員のような社風は生まれない。
そこがルマン制覇できない最大の理由に思える。
もし、F1もルマンも制覇できるとするならば、社風もセグメント化できる企業体制を作るべきだと思う。
アキオ社長が君臨している限り、来年のルマンも気負わず淡々と挑んでほしいものだ。トヨタ・GAZOOレーシングの関係者殿皆さま御苦労さまでした。これで優勝しなかった事を感謝し、挑戦し続ける事を目標として頂きたい。