昨年は天下の世界一メーカーであるトヨタに完敗した三菱。
女性ドライバーで市販EV車両と市販EVベースでプライベータのような参戦で撃沈。
しかし今年の取り組みは違う。量産EV日本発メーカーとしてトヨタよりもEVに関する完成度は高いと誇示したい。
ならば、アウトランダーPHVと同様な3モーターから今年はさらに1モーターを追加。
4モーター化して、240KWから高回転化により400KWと大幅な出力アップ。
車両として、伝家の宝刀であるS−AWCシステムを投入、AYC、ASCを惜しみなく導入。
2年先と言われるPHV化したランサーエボリューションPHVを見越したレース実践のようだ。
しかも、2台体制ということで、昨年の撃沈し大破と言うアクシデントに対する盤石な体制としている。
迎え撃つホンダは、NSXターボと言う課題で挑む。
昨年優勝したトヨタはドライバーがラリーでおなじみの奴田原。ランサーエボで参戦してもいる。
昨年優勝マシーンEV P002を使用し、より信頼性を熟成させ、連続優勝・電気自動車世界最速を不動とする。
パイクスピークと言うレースはコーナーリングもあるけれど、基本は動力性能。
10分も続く最大トルク維持が重要。EVでのモーター制御であるインバーター負担が大きい。
大電流とモーター加熱による内部抵抗増大。市販車では起こり得ない状況と言いながらも、長期間の信頼性に繋がる。
ハイブリッドも電気自動車もその性能を上げて行くには、市販車だけでは進化が緩い。
このようなレースでの優勝を目指し凌ぎを削ることが、重要だ。
見えない目標で市販車を開発、コストバランスと鑑み、市販して行く。しかし、自動車の進化はレースで鍛えて初めてフィードバックされている。
国内のGTカーレースなど、無意味な時代になって未だに続けている。
国内レースこそ、EV、HVにレギュレーションを決め、面白いレースから市販車が進化を早められるのではないだろうか?