ボルボV40が盛んにCMされている。評価も出来がいいと。そうかもしれないが小さい写真で見ると最近のマツダ車に似ている。リアからのデザインはホンダSUV系にそっくりでもあるが、シャシーやその内容その物が似ている。
ただ、エンジンは4気筒ではなく、5気筒だったり、ガソリンターボだったりとその性格は別物なのだろうが、デザインを除いた骨格が共通のようだ。
フォードが先行販売、続いてボルボが発売、最後にマツダと言う順番などもここ一連の車種の法則だ。
マツダは、CX−5・アテンザ新型とヒット商品を送り出しているが、次の新型はV40やフォーカスと兄弟でもあるアクセラだ。従来ファミリアと呼ばれていた車格であるが、各社もカローラ・ランサー・シビックと国内ではあまり主力として売れないクラスとなった。それもサイズが肥大化し、値段も高額化したからでもある。
ボルボV40は当初、三菱ランサーをベースで制作されたが、その後資本関係から離脱、フォードグループとの関係からグローバル化とシャシー共用化が進んだ。
ある意味、部品がデンソーやトヨタ系部品を搭載されている部分もあるが、ヨーロッパ部品メーカーも搭載する。シャシーが同じでも味付けやパワーの出し方が違う。しばらくマツダはエンジンがシャシーに負けていた。良く走り良く曲がる、気持ち良い走りであるが、何の取り柄もないエンジンでは、排気量不足が目立った。マツダスピードモデルはカタログ数値程やんちゃでもなく、シャシーを使い切れるほどでもない。確かにトルク38kgはあるが、全域にフラットな感じでもなく猪突間がある。
その点ボルボやフォードでは、良くできたエンジンでマツダよりも上級感がある。
フォード株700億を引き受けたデンソー。もうマツダとフォードの密な提携関係は解消したのだろう。
今後4,5年経過した際には、フォードとの縁も切れたモデルとなる可能性が高い。
ボルボともどーだろう。多分同様だ。フォードも中国市場等の好調から復活しつつある。最悪なリーマンショックから脱却しつつあり、その主力車種が、フォード・フォーカスだ。フォーカスも直4・直噴ガソリン。この技術はマツダやデンソーの技術なのだろうか?いくらネットでググっても不明だ。日本市場では、エンジンに関してはあまり多くを語らないカタログが多い。
世界中で、このような3兄弟のような関係がある。プジョー・シトロエン・三菱(ネッドカー)などの関係だ。アウトランダーベースで、それぞれOEMしているI−MIVEも同様だ。
日本が企画・研究・開発、最終的な味付けやデザインが各OEM先で手が入りチューンされて販売。もしくはエンジンは交換など、自動車業界のグローバル提携化がどんどん進んでいる。
唯我独尊我が道を行く的なメーカーは数少なく、日本のホンダ位だろうか?スズキも米国GMの小型車をOEMしている。ソニックなどが販売されている。デザインもフィアット風なスプラッシュなどは、ディーゼルエンジンもフィアットから供給を受けEUで販売している。
現代・三菱なども密な関係だ。デボネア・プラウディアなども現代の方が遥かに販売台数がある。自社では死滅したGDIも現代では現役。主流のエンジンだ。
トヨタはそのままOEMは少なくユニットや部品として関連グループがヨーロッパメーカーに供給している。特に顕著なのはATユニットだ、アイシンAW製のATをアウディー・VW・ポルシェ等へ供給している。
家電も冷蔵庫をバラすとわかるが、各社ライバルメーカーの部品が入り乱れている。もうそのメーカーのオリジナルな部分はどこにあるのだろうか?と疑問に思う。
自動車もいつも間にか、部品比率で外車といいながらも国内(日本)製部品率が70%を超え、割高なプレミアムブランド費用をプラス100万払うと言うバカげた状態なのかも知れない。
シートをひっぺはがさないとそれすらもわからない時代に突入しているのかも知れない。