ホンダ、ダイハツ、そしてスズキ、もしかして日産&三菱、そしてマツダまでも?平成26年に向け軽自動車枠のスポーツカーが登場するそうだ。
長引く不況、そうバブルが頂点であった1990年前後以降下降線を辿っている自動車販売数。
気が付いてみれば見渡す限り軽自動車が溢れている。
軽が増えたと北海道で異様な光景。北海道は土地柄軽自動車は非常に少なかった。軽よりは中古を乗る方がベスト。何故なら道路整備も整い広く軽くスピードが乗る。郊外ではほとんど信号に捕まることも少ない。
軽ではさすがに100km/hを超えた走行は直線ではいいがコーナーや登坂がある場所では力不足。
しかしここ5年で見事に軽が多い。自動車の性能が格段に上がったことと、デフレでの所得下落に優遇税制。
維持費用が格段に安い。
しかし、東京都内ならそれでもいいだろうが、信号がなく、コーナーが適度に攻め立てる気持ちにさせる郊外路がある地方では、たまにはガソリン代金を忘れて走りたい。しかし普段はアイドリングストップ機能がない車でも工事渋滞では自力ストップするほど倹約している。
その相反する利用を提供する車が軽スポーツではないだろうか?
開発・設計しているメーカー研究所では、ストレスが溜まっているであろう。
走りに振った車もたまには作りたい。2007年〜2008年頃には、長引くバブルからの脱却と緩やかな景気回復を経済学者が論じていた。その頃に登場するだろう予測の各社スポーツカーは、リーマンと共に消えさった。
ホンダ NSX後継4WDスポーツのV10もトヨタスープラ後継も。
そして見事に新車シュア50%になっている日本の自動車市場。経費、燃費、様々なコストカットを目的とした車両に偏っている。世界市場との比較をしても日本はある種異常な市場だ。
モーターショウも海外メーカーは撤退し、日本には、自分達の市場が急速にしぼんでいる事に気が付いている。
車好きには、海外でのモーターショウで新型をWEBや雑誌で見る程度になり、国内では、大々的に軽ハイトワゴンばかりのCMが目に着く。
そして、その中でも少しはスポーツと言う潜在市場。中古車でもあの軽のスーパーカーであるAZ−1などもかなりの高値で取引され、ダイハツ・コペンも現行車は8月で終了。トヨタ&スバルの86も一発芸人のようなありさま。
海外モーターショウでお披露目されたホンダの軽クラススポーツ、一説にはユルスポ(緩いスポーツ?)だった当初の企画から、マジスポ、超マジスポへと進化しているらしい。N ONEのコンポーネントを流用し低回転時に最大ピークトルク発生をするあの新型エンジンを搭載、未来的なデザインで完全ツーシーター。
ミニNSXと言われたビートとは方向が異なるモデルだ。
最終デザインはどのようになるかはまだ流動的であろうが、あのN−BOXやN−ONEベースであることは疑いもない。そう、下手にNSX次期型を出しても、数千万円もする高額車、ひと握りのユーザーしか乗れない。
レクサスLF−Aもフェラーリよりも遭遇する事はない。こんな車を乗り回すのも非現実的だ。
まぁ現代版のトヨタ2000GTである。
それよりは現実的に乗れる車だったのが86だが、あんな車を見せられた後にこの車では満足しないだろう。
だから一発芸人になってしまう。
この手の車を所有したいと思うユーザーは、それなりに人目を気にする。
あまりに非現実的な車は、たとえ購入可能な所得者であっても無理をしない。暴動こそ起こらないがやっかみが怖い。しかし軽スポーツならば、小型車と同等の価格帯で所有しても、「お前好きだな」で終わる。
それを超えると、「何か仕事上で不正している?」など、不信に陥る。
ダイハツ・コペンは、ダイハツ軽自動車の歴史上、真実を尽き詰めた出来だ。4気筒DOHC,しかもチェーン駆動、電動奪着可能なホロ、レトロなデザインが今一つ売れなかった原因だ。
平成26年に登場するとされるディークロスは、残念ながら4気筒は搭載されないようだ。ここで拘りを1つ失う。
それでも3気筒+ターボで十分と踏んでいるのだろう。ちょっと気になるのがネーミング。
オープンスポーツでは限界?を感じたのか?クロスと言うネーミング、そして車両デザイン上もオーバーフェンダーがツートン色。あれ?もしやクロス=4WD化とクロスカントリー?風の車高アップ版?
オープン+4WD+車高アップ=クロスオーバー?
そしてスズキもXAαというクロスオーバーなスポーツ系SUVのコンセプトモデルを提示した。キザシもコンセプトではV8搭載クラスか?と想像していたが、実際はCセグメント。リーマンショックを受け、3種類提示された車両も没となり期待したSUV型キザシもお倉入り。
ならばスペック上4m程度のエスクードクラスであるがこれをショートカットしたデザインで4WD+SUV+スポーツとするような方向もありうる。
日産&三菱は、I−MIVEのスポーツモデル?。2ドア化されたアイをリファインした全く新しいミッドシップEV?
そして、マツダもスズキ辺りと共同開発?な、軽スポーツを出しそうな気配だ。
日産はブラジルでプロトを出したジューククラスよりも下のスポーツクロスSUV。全幅がダメであるがこれも軽化不可能なモデルではない。もう、髪を風に揺らすスポーツと言うよりは、割り切って2人乗り、ガンガン走れるクローズドスポーツ。しかし、昔のシャコタン化されたフォルムは軽では乗りずらい。スズキが発明したハイトワゴンのワゴンRと言う軽規格一杯を使った広々空間。でもワゴンと言う1.5BOXではなく、クロスオーバーを狙った車高上げたスポーツカー。これが新しいと感じる。さみしい軽の車高が低い車より、横に並んでも視線が普通車と同じ目線でありながら、でも、スポーツカーしている。そんな21世紀の軽スポーツが主流になるだろう。
ただ、オプションでもいいからちゃんとしたサス、最低でもストラット!、軽のトーションビームだけはスポーツとは言えない。