自動車は約110年の歴史と共に選択の時代へ突入していると思う。
自動車を発展させた原動力には、オイル利権、石油推進派の策略がある。
エネルギーである電力は石炭、石油でできる重油などの火力、自然エネルギーである水力、原子力と新エネルギー群。
石油利権は、電力生成では選択肢が存在するが自動車の燃料の選択肢は石油以外なかった。
しかし、日本発祥のHVやら世界初のEV量産車など自動車においても燃料の選択肢が出てきている。
バイオエタノールなどの人工ガソリンは単価が高く競争力に欠けるが、EVが主流になる恐れはエネルギー単価が見掛け上、石油よりも大幅に低いためEVの普及は石油利権者の脅威である。
フランスなど原子力電力を他国にまで販売する程の電力政策では、石油依存度を下げ、新たな利権者への道を進んでいる。
原子力発電は見掛け上もっともワット辺り単価は低く、石油利権は脅威に思うだろう。
フランスが高額で買った日産のEV戦略はこれから本格的に進むであろう。
そして、原子力発電とEVがセットで世界中に急速浸透することと思う。
しかし、ここに来て事故を起こした事により、現実の原子力発電は本当に単価が安いのだろうか?
いずれにしてもエネルギーの選択が出来る過渡期が今である。
日産がEV戦略を進めることで、他メーカーがEVの戦略をいち早く進めることはできるのだろうか?
特にHONDAなどは、HVで2番煎じ、EVは4番煎じになり、GMやフォードに負ける可能性もある。ただし、EVインフラの準備はトヨタよりも進んでおり、自社内でCIGSなど次世代太陽電池を手掛けている分、大メーカーであるトヨタよりも準備としては早い。
完成されたEVはやはり航続力が現在の自動車と同等でかつトータル維持費が同一程度にならなければ石油利権者達に負けることになるだろう。