プリウスPHV新型車解説書を購入した。
意外と安価で分厚い。そして紙も薄めだ。さすがにトヨタグループの最新テクノロジー製品であるだけの事がそこに記されている。
なかでも興味をそそったのは、電装部分だ。
まぁ20年前からボディーCPUやら様々な部分をネットワーク化し統合制御を行って来ていたが、PHVはさらに巨大な電池の搭載と充電システムを搭載しており、内燃機エンジンの2倍もの制御ユニットから構成されている。
そこはCAN(コントロールエリアネットワーク)等、最新の通信で協調制御を行っているが、ユニット部分以下の開発パートがよくここまで統合されていると感心する。協業作業で行ったと思われるが、それぞれの責任と統合した時に威力発揮する調整が必要で、それらをまとめた主任技術者はかなり大変であっただろうと想像する。
そして、野外での走行を前提とした振動や耐環境性。JC08のみクリアでは済まされない耐久性。
かなりの研究コストが入った日本ならでわな製品であると感心した。正直安価になったならPHVプリウスを乗って見たいと思うほどだ。自動車としては正直、リアサスの形式が不満を感じるがフロントサスの構成などは、かなりよさそうだ。実際、HVプリウスにはレンタカーで数回しかも走行距離2000km以上走ったので、20から30の進化は十分に理解している。圧雪な峠でも接地性やトラクション、ABS性能の高さは凄いと感心した。
650V化された駆動モーター電圧の効果とEVモードでの走行可能速度が若干高くなり、街中でのEVモード利用頻度もかなり向上している。デザインも内容と同様に20からかなり剛性が上がった通りのより質が高いデザイン。
シート質感が今一つ豪華さに掛けるが、燃費スペシャルであるからそれも許せる。
多分車両の運動性能やエンジンはトヨタ、それ以外の電装部分はデンソー技術者の繊細かつ確実な手法を取り入れ凄い冷却と暖房を施している。
インバーターのIGBT冷却用のシステムや電動ウォーターポンプなどコストが明らかに掛るだろうと思われる部分すら電子化が進んでいる。
組み込み型プログラムのバグつぶしに随分と時間・試験を繰り返しただろうと想像できる。
エンジンもローラーロッカー&HLAの低フリクションと補記類の電子&電子化によるフリクション軽減化、PHVと言えども温まらないと性能発揮できない部分は、電動や電気でのロスエネルギー(損失)から取り出した排熱利用を積極的に使い。トータル的なエネルギーロスを軽減している。この完成域では、HVライバルなホンダはお手上げかもしれない。特にデンソーの秘密兵器とも言えるJC08に影響しないエアコンのエジェクターが搭載されエアコンの効率改善は素晴らしい。トヨタ車の製品への良心を感じる所だ。
いくらどこでもドアなピンク色のクラウンを出そうが、結局このような中身はユーザーに間接的に伝わり、ヒットモデルとなる。PHVプリウスに期待したのは、エネルギー体積密度よりもエネルギー出力密度を重点にした改良を期待したい。環境負荷が激しいリチュームよりも自然な素材で作れるEDLC比率を上げて回生効率をさらに上げる為に、4輪インフォイールモーター化と4輪回生化するHVプリウスに期待したい。
電池は消耗が見えるがEDLCは生涯寿命であろうと思う。
あのレースで巨大なEDLCを搭載しルマンで鍛え、製品へフィードバックする。内燃機だけのおもちゃな国内GTカーレースなど撤退し、HV技術先進国日本を世界のレースで見せつけ、不動の存在を誇示してほしいと期待する。