PHV比較

三菱アウトランダーPHV発表で、比較対象できPHV車が2車種となった。
HV帝王のトヨタ、プリウス。HVでは実燃費25km/L、カタログ値38km/l。
PHVはさらに燃費向上した。みんからの情報では35.15 km/Lだ。
では、アウトランダーは?
その前に、もうカタログを比較するだけで混乱する。長い期間、当初60km/h定地走行燃費からスタートし10/15モード、やっとJC08。しかし、HVもカタログ上では、充電されている状態からの走行燃費であるため、実燃費と離れた数字。じゃぁPHVはどうなるのか?そう、複雑な燃費計測や電気自動車の電費まで出てくる。
この表記についても方式や制御方法が異なる事により、数値で実燃費を判断することが出来にくい。
比較表で黄色はワーストとなるポイントだ。
アウトランダー・ガソリンでは、低コスト化と燃費向上にJ系エンジンヘッドへ交換し、SOHC化、部分ミラーサイクル化を施した。しかし、発電用エンジンであるPHVでは、単なるアトキンソンサイクル・DOHCエンジン形式。
しかし、出力を見ると発電用にチューンされているようだ。最大出力を30PSほど落とし、最高回転も4500rpm
そして最大トルクも4500rpmとした、トルク出力同一回転のエンジン。
4500rpmとした理由は、想像であるが、発電のみではなく、100km/h以上の高速走行時には、エンジン駆動を利用する為のものであり、充電する場合のエンジン回転数はもっと低い回転。MIVECのカムタイミングで3000rpm以下の領域で充電するのだろう。当初、PHVアウトランダーは1600ccエンジンが搭載されるとしていたが、やはりモーターだけで高速域をカバーすることが出来ずに、1770kgもある巨体を引っ張る為に排気量アップしたと想像する。プリウスでは第3世代となり、THS2+リダクションで、モーター領域をトルクを犠牲にしても広げ、エンジン負担を下げ、最高速は1500ccから1800ccとする事で、エンジン余裕を持った高速域の対応でほぼ、三菱と思考は同じのようである。
それにしてもアウトランダーのHV燃費と言う数値は18.6kmと非HVのマツダスカイアクティブにも満たない。プリウスはさすがに、エンジンが省燃費なアトキンソンサイクルであるため、31.6km/lと立派な数値。
電費も優秀でアウトランダー約6km/kwhに対してプリウス8.7km/kwhと重量だけの差では済まないシステムの優秀性を感じる。
アウトランダーははやりEVベースのHVシステムであると判るのは、電池搭載量が大きい12kwもの電池を搭載している。それは軽く200kg以上の重量増になる。単純比較でも330kg。モーターやインバーター等の搭載がこのような重量増になり、EV走行を伸ばせば全体に燃費が悪くなる。
プリウスは電池もわずか4.4kwと小さい故、EVモード走行距離も26.4kmと短い。しかし、みんからユーザーの報告でもリッター35km〜50kmと実使用の燃費は素晴らしい。
アウトランダーの実燃費は???
ランサーエボ11がPHVで出てくると想像していたが、それは期待薄な話だ。
このシステムでは、燃費を稼げばリチューム電池を大量に搭載し重量がかさむ、パワーを求めれば、モーター増で重量がかさむ。最高速を求めれば、エンジンに頼るしかなく、トルクを高めれば、モーターに負担が掛る。
どうどうめぐりで、2tもの重量でスポーツは無理だ。
これは、マツダがひそかに開発しているとされているRX-9のx16ロータリーと同様のジレンマを感じる。
ロータリーもrx-8でオーバーラップでの吹き抜けをサイド&サイドの吸排気で克服。その代わりターボにしようが、パワーアップが困難なエンジン。しかもロータリーエンジンでのロングストローク化で排気量をアップと圧縮比を上げ、熱効率アップを進めようとしているが、結果、ロータリーの軽く回る回転と伸びある高速域の利点を損なうだろう。
断言はできないが、三菱アウトランダーベースでは、エボリューションは無理だろう。名前こそエボリューションであろうが、内容は希少材料の塊となり、重量増でラリーやらモータースポーツには不向きなモデルになる。
残念な結果だ。