HONDA NSX。
日本が対米輸出で台数制限と言う壁ができ、国内も不動産バブルでシーマ現象が蔓延しつつあった時期。
デルソルベースでミッドシップを模索研究していたグループにスポットライトが当たり。
3000ccクラスのミッドスポーツカーを出すことになり、登場したNSX。
当時のホンダ技術陣が、その思想を徹底的に統合し、軽車重と高回転エンジンで、コーナーをスルリと駆け抜ける。そのためのアルミボディーとVTECチタン合金等多用V6エンジン。
他社のターボ付き大排気量化で重量が重く、運動性能いまいちな方向と一線を画した。
そして車体設計責任者だった伊藤氏が現社長。
はやくからNSX、NSXとオオカミ少年のような出てくるようで出てこない時期NSX相当。
4WDコンプレックスなホンダが作ったSH−4WDとV10エンジンで不発。
そして北米ホンダが密かに進めていたHV−NSX。ついに北米ホンダが主役になり、NSX次期型が登場しそうだ。
しかし、何のプレッシャーなのか?V6、3500ccアトキンソン直噴ガソリンエンジンとアシストモーター3つで現役GT−R550PSに挑もうというのだ。
リチュームだキャパシターだと余計なデバイスが満載して重量増している車で、ニュル最速を狙う必要があるのだろう?CR-Zのようなユルスポなスペシャルクーペでいいんじゃないのだろうか?
もう、タイヤを減らし、ガソリンまき散らす時代は20年前に終わったはずだ。
戦中の1000馬力のゼロ戦エンジンを開発した流れを持つプリンス(富士精機)技術陣の芸術的高性能エンジンお披露目カーも、10年近い前だったからバブルな面影の中、可能だった車両だろう。
だから現在日産では、もうこころ残りはないのか?新型V6エンジンなど開発せず、EVへ全力投球している。
HVも完全なる動力分割したモーターとエンジンの選択をする方式ではなく、あくまでエンジン主体でモーターはエンジン補助方式であるホンダが、3000ccオーバーのスペシャルクーペに、不完全燃焼だったのか?スポーツカーをイメージし、GT−Rに挑むと言う。
ちょっと正直、稚拙な考えだと感じる。
GT−Rは目指しているのは、ヨーロッパの自動車。たとえばポルシェだ。
ニュルという一つの尺度になる場所で、ポルシェの運動性能と比較させようと言う考え。しかし車としての方向はちょっと違って見える。ブランド化したポルシェに対して、ゼロヨンマシン、ストリートレーサー向け、日本語の走り屋という特殊なカテゴリーのGT−R.
そしてそれを目指そう、ライバル視するホンダ、NSX風スペシャルクーペ。
何をマーケットしているのだろう?
正常な経営者が考えるなら、次期NSXの目指すべきマーケットは、フェラーリでありランボールギーニではないのだろうか?
特にVWグループに傘下となってからのランボは、美しく、早い、そして仕上がりも、レース屋が作った如何様なロードカーじゃなく、メーカーとして公道を普通に走れる車に変わった。
それでいてデザインだけも十分な美しさもあり、本当にスペシャリティーなスーパーカーだ。
NSXが生まれた原点を振り返り、もう一度考えなおした方がいいと思う。
シビック、シティーなど、その時代に無かった車を世に出し、それが人々に認められて行ったホンダ。
NSXは一部のマニア(それも中高年)が、興味をそそる程度の車でしかない現実にまだ覚醒していないのだろうか?
ハイブリッド機構にインホィールモーター2個とアシストモーター1個で、GT−Rの運動性能を超える車?
そのコンセプトに疑問を感じる。
日産では、すでにエンジン開発を辞め、モーター主軸のEVに、エンジン発電機化を目指していると言うのに。