ここ10年間でモデルチェンジするサイクルが伸びていると感じる。
自動車のモデルチェンジは、ライバル車が性能を上げてきて販売台数が落ち込む頃にモデルチェンジし他社と同等にする各社の戦略。新しい設計が良いと常に思われてきた。
特に日本は、EUと比較しても自動車の性能は低かった。ところがこの10年でEUと肩を並べ、もしくはEUメーカーへOEM供給もし始めた。すでにEUの自動車技術と変わらないかもしくは越えた部分もある。
車の経年劣化による買い替えは4年サイクル程度だった頃から6年、10年と長く乗る事ができる性能まで上がっている。それでもカンフル剤?でモデルチェンジを行うメーカーも多い。しかしその中身を見ると魅力的であはあるが、基本技術はそれほど変わっていない物も多い。シャシーも改良を施した程度、プラットフォームも変えていない。エンジンなども改良はあるが基本設計は変わらない。これらの代名詞なのがトヨタ車に見られる。
トヨタ車でオールニューだったのはゼロクラウン。現行のクラウンは先代の焼き直し。確かにデザインは新しいが基本部分は何も変わっていない。だから変えないとならないと言う話ではない。
基本性能が高ければ、あえて改悪にする必要もない。現代の技術水準では10年経過してもまだ高性能だ。
また、数ある車の中で未だに旧世代のテクノロジーをごまかしながら販売している車もある。
特に海外への輸出をしていない車などが多い。日本市場でガラパゴス化した車だ。
基本設計や仕様が十分でも、ユーザーの苦情?がある車ならば、そのモデルで改良するべきだ。
販売不信で元をまだ回収していない車が、やもなく改良をするケースはあるが、そこそこ好調なのに絶好調にできる素材がある車をメーカーは放置しているケースもある。この10年で日本人の自動車に関する価値観が大きく変化したと思う。気がついてみれば燃費と維持費を考慮した50%シュアーに迫る軽自動車。2000cc以上、3000cc以上を乗っていた人々が1500cc以下のコンパクトカーへ買い換える。当然覚悟を持って購入しているがやはり不満も多い。軽量化で失った静粛性や安定感、コンパクトだから見過ごされる品質。仕方が無い部分であるがもう少しコンパクトでもクオリティーが欲しいとどこかで思っている人も多いと思う。デザインの新旧を追う時代からその中身のクオリティーを感じる時代へここも変わってると思う。
特に静粛性については軽量化と相反する関係でもあり、随分失われている部分だ。リッター30kmを重量730kgで実現する。これはエンジンの効率アップではなく、単なる軽量化とアイドリングストップで実現した燃費。
アイドリングストップも所詮、交差点と信号機がある場所での性能だ。米国など信号機が少ない場所を走行する場合は、軽量化よりもエンジン効率と空力が重要になってくる。究極のエコカーとしてのプリウスはその点も考慮されて空力が素晴らしくいい。市内でのストップ&GOの燃費だけでは無く中速連続走行時でも燃費を稼げる。
現行車でもこれらの可能な範囲で燃費改良を施す事は可能だと思う。空力改善はもちろんデザインも大きく関わるが、スポイラー等のアフターパーツで空力を改善可能である。すべてがモデルチェンジすることで改良ではないと思う。特にいい例がマツダデミオスカイアクティブだ。
マイナーチェンジ時にスカイアクティブGエンジンを搭載。リッター30kmと言うハイブリッドカー並みの車に仕上げた。まさにモデルチェンジせずとも生まれ変わった例だ。エンジンだけに留まらず、空力パーツやタイヤ、ホィールに至るまで標準車と比較し明らかに燃費向上がある。カタログスペックでは標準1300ccと比較して見劣りするが、実際走りだすと燃費が良くて走りは損なわれていない。いかにカタログスペックが惑わしているか?それを示している。モデルチェンジせずとも生まれ変わることができる。外観だけ変えても中身が変わらないモデルではもうごまかしが効かない時代へ突入している